人との境界線(バウンダリー)について

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今日はバウンダリーについて書きます

バウンダリーとは心理学用語で

自分と他人にある境界線のことを言います

 

私達人間は

例え血のつながった親子でも、夫婦でも兄妹でも

みんな、心(魂)は一人一人全く違います

ということは、例え一つ屋根の下に暮らしていたとしても

何年もずっと一緒に時を過ごしたとしても

自分と相手が全く同じ価値観で同じ感じ方をするなんてことは

あり得ないのです

 

先日図書館で見つけて、1ページ目が面白くて

借りた本があったのでご紹介します

1ページ目はこんな風に書いていました

 

日常において

「あなたのためを思って」という場面に出会ったら

是非覚えておいて欲しいのですが

親、ご近所、友人が口に出して

「あなたのため」

と言う場合は、実はたいてい

「自分のため」

を考えているというのが心理分析のセオリーです

 

そして「あなたのことを思って」とられる行動というのは、

たいてい上手くいきません。

自分はそんなこと求めているわけでもないのに

相手はあなたのためにやっていると思い込んでいるので

うまくいかなかった場合に責任の所在が明らかにならないからです。

 

こうしたことが起きるのは、善意だからいいでしょ、という建前の裏に隠れた

「相手の気持ち未確認」が原因なのです。

 

自分がいいと思うことが相手にとってもいいと思いこんでしまう、

これをバウンダリーを超える(バウンダリー・オーバー)といいます。

 

往々にしてこのバウンダリー・オーバーが日常の人間関係のトラブルを生んでしまいます。

 

生きていて

誰もが一度は言われたことがある言葉だと思います

私も今まで何人もの方に言われたことがありますし

私自身も、子供や主人に言ったことあるなって

ドキッとしました

 

 

あなたのためにってアドバイスしたことって

上記のような「相手の気持ち未確認」が大前提ですが

特に身内の場合、自分への影響も強いので

自分が周りからこんな風に思われたら嫌だから とか

 

相手のその行動を見ている自分が辛いから(不快だから)

相手にこう動いて欲しいというコントロール欲求があったりします

 

 

あとは

インターネットを通じて

より沢山の人や情報と簡単に接する機会も増えましたよね

 

面識もなくてその人のこと何も知らないのに

誰かの投稿に対して

おせっかいなコメントをする人も結構いて

だけど送った本人は善意でやっているので

悪気が全くなかったりします(悪意があってする人もいますが)

良いことをやってあげた感で満たされるので

相手がそれによってどんな気持ちになっていようが

知ったこっちゃないんです

 

 

 

それによって

自分自身の気持ちが乱れたり

不安になったりしてしまう場合は

 

もう一度バウンダリーを見直す必要があるのかもしれません

コミュニケーションツールが増えた分

バウンダリーをさらに意識していかないと

 

色んな人の一方的な感情や欲

色んな情報に飲み込まれてしまい

 

私は本当はどう感じていたんだっけ?

私は何がしたかったんだっけ?と

自分を見失ってしまうことにもなりかねません

 

私は特に、昔から人を信じやすく

情報に左右されがちな性格だと自覚しているので

 

今もSNSを使っていますが

本当に、見る情報には気を付けていて

その時その時の自分に必要だと感じることだけを

きちんと自分の中で整理して、選ぶように心がけています

 

これをするまでは

毎日色んな人の動向を見たり聞いたりして

しかも例え直接会っていなくても

文章や写真などから

その人のエネルギーは発せられているので

元々感受性豊かで敏感体質な方はそういった影響もかなり受けてしまいます

私もそうなので

そこで感情が浮き沈みしたり、自分軸がぶれたりして大変だったのですが

今はかなり落ち着きました

精神的にもすっごく楽になって

今まで外側に費やしていた時間を

自分と向き合う時間に変えたことで

より内面が整ってきたと感じています

 

 

あとは、対面の場合

最初は色々わからないことを教えてくれたり

お世話を焼いて自分を助けてくれた人の場合

余計にバウンダリーを引き直すというのは難しいです

 

そういう人との関係性は

自分がちょっとしんどいな~と思っても

関係性を壊したくないので

ずるずると引っ張ってしまうことも多いです

 

ですが、ここでも

自分の本当の気持ちと頑張って向き合ってみてください

あなたはその人とずっとこの関係性を続けていきたいですか?

本当はどうしたいですか?

なぜ、本当は嫌なのに一緒にいるのですか?

 

*****

 

私、書いてて思ったんですが

【相手と自分とのバウンダリーを考える】って

ものすごく自分自身を知ることのできるチャンスだなって

 

今までずっと曖昧にしていた人間関係を見直したり

関係性を変えていくことって

とても労力がいるし面倒くさい作業です

 

それって、自分との対話と同じなんですよね!!

 

 

そりゃそうですよね

だって、自分の周りは全て自分の鏡なんだから☆

 

人間関係の悩みがつきないってことは

それだけまだまだ未知の自分と出会える喜びがあるってことだと思う

 

自分以外の人と向き合うことが

必然的に自分と向き合うことに繋がるんです☆

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